(曹洞宗・西来寺・末武正憲)
病は気からということについてお話します。
最近視るCMといえば、NHK以外では主に民法の野球中継の合間のCMくらいです。
がその内容はほとんどが健康食品ではないかということです。
必ず“これはイメージです”という注釈のついた画像を多用し、つまるところ、本当の効能はあるのかないのか、誰にも分かりません。
機能性表示食品とは、疾病の治療や予防のために接種するものではない。として、平成27年に制定されました。
引用すると、「『おなかの調子を整えます』、『脂肪の吸収をおだやかにします』など、特定の保健の目的が期待できる(健康の維持及び増進に役立つ)という食品の機能性を表示することができる食品です。
安全性の確保を前提とし、科学的根拠に基づいた機能性が、事業者の責任において表示されるものです。
消費者の皆さんが誤認することなく商品を選択することができるよう、適正な表示などによる情報提供が行われます。」といった内容になっております。
つまり、初めから薬ではないが、なんとなく調子が良くなるもの、と捉えて良いでしょう。
昨年の市場規模が4,418億円らしいです。
今出ている機能性表示食品の数がおよそ5,000種らしいので、単純計算でひとつあたり、8000万円の売り上げということになります。
この、なんとなく良さそうという思い込みが実際の体の調子に作用するということが、私が経験を通じて学んだことを簡潔に紹介します。
それは、2年程前に、27年間患っていたアトピー性皮膚炎が気が付けば、治っていたことです。
その方法は、週一回程度で温泉に行き、普通の風呂と共に、水風呂につかるということです。
初めは剃髪の為に通っていた温泉ですが、なんとなく水風呂に漬かっている人を見て真似したくなったのです。
普通の風呂に入ったあと、水風呂に入ると、足の指がムズムズします。
私はこう思いました。
きっと物凄い勢いで強制的に足の血液が循環されているのだなあと。
それを1年間くらい続けたでしょうか。
気が付けば普通の人と遜色ない綺麗な肌になっていたのです。
更に嬉しいことに、以前は夏でも寒かった足元の冷えが治っており、全体的に寒さに強くなりました。
私一人の経験なので、みんながみんなそうなるかはわかりませんが、ひとつ言えることは、良さそうという気持ちが実際に、体に作用したということです。