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          知っていますか?

曹洞宗・大応寺副・松原正浩


    〜こちらは萩心の電話です。今週は曹洞宗、大応寺がお話いたします〜

 いきなりですが、あなたは自分の家の仏壇におまつりされている仏様が何様なのか知っていますか?

お釈迦様ですか?阿弥陀様ですか?観音様ですか?ほかにもいろんな仏様がいらっしゃいますが、さあ、あなたは答えられましたか?

 最近は「自分の家の宗派が何宗であり、菩提寺がどこのお寺である」といったことがわからない人が増えてきたように思います。

昔は、お寺というものが人々にとって大変身近なものでした。家の仏壇にしてもそうです。毎日仏壇の前で手を合わせご先祖様に感謝する、こういった風景がよく見られたものです。

 しかし、そういった風景が普通でなくなってきた今日、仏壇の中におまつりしてある仏様が何様なのか知らない人が増えてきたことは当然のことといえるでしょう。

 たいていの人は仏壇の前に坐ったときに、何かお唱えをされると思います。

ですが、よく考えてみてください。目の前におまつりしてある仏様が何様なのか知らないのに、そのお唱えは合っていますか?おまつりしてあるのがお釈迦様なら「南無釈迦牟尼仏」、阿弥陀様なら「南無阿弥陀仏」、観音様なら「南無観世音菩薩」、というふうに仏壇におまつりしてある仏様をお唱えするのが正しいのです。

あなたの大事なご先祖さまを導いてくださる仏様に対して、違った名前をお唱えするのは失礼ではありませんか?

 まだまだ寒い時期が続きます。家族団らんのひとときに、コタツを囲んでちょっと話題のひとつにしてみませんか?

子孫に伝えたい本当に大事なことというのは、何気ない日常の中にこそあるものではないでしょうか。

     〜来週月曜日より 浄土真宗 光源寺様のお話に変わります〜

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