(曹洞宗・西来寺・末武正憲)
先月5月18・19日にわたり西来寺の晋山式を行い無事円成いたしました。
通常晋山式というのは、2年くらいかけて念入りに準備を整えた上で行うものですが、西来寺の場合、そのことを公表したのが前年の、例年4月13日に行っている春季法要の場でありました。
そもそも私がやりたいと言ったことは微塵も無く、そこには大きな力が働いたのだと理解しています。
晋山式をすると決まったらまずすることは何より寄付金集めです。
住職の正式な就任式ではありますが私は神輿のようなものであり、あくまで檀信徒の皆様が主体の式であります。
結果9割弱の檀信徒の皆様に快くご志納頂き、その8割は本堂、境内の改築、修繕にあてさせてもらいました。
本来の無計画な性格ゆえに本番が近づくにつれて、やるべきことも増えていったのですが、そこは教区、県内ご寺院のご協力により、なんとかなっていきました。
ですが、自分がやらなければ誰もやってくれないことに関しては、本当につらく苦しいことでした。
それも含めて住職としての試練だったのかなと思います。
ですが私個人がしたことはほんの些細なことです。
なんだかんだで、あとは周りの方々が協力してやってくれました。
それらがこれまでの私に対する評価なのだと思います。
であるならば、私のこれからするべきことは受けた恩に報いることではないでしょうか。