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          ご用心

(浄土宗・長寿寺・古屋文康


近頃 私の気持ちの悪くなる話の中で 年配者をだまして、高いものを売りつけたり、家の修理をして、高い料金を請求する話です。

多少判断力の衰えた老人が一人暮らしをしています。ある時、こぎれいな作業服を着た若い業者が、九州より家の点検に参りました。見積は無量ですと言って説明致しました。

私達は、タダと言う言葉にはお互い弱いです。早速点検してもらいました。

すると床下の根太が腐っています。すぐに取り替えないと、家そのものが大変な事になると言います。それで工事をしてもらいました。

請求書には、100万円と書いてありました。年寄りの一人暮らしの家に。

何日か後に、今度は広島の業者が、床下の換気が悪いので、床下の換気扇を取り付けに来ましたと言って、料金7万円 又何日かして、雨漏りの修理35万円の契約をさせられました。

どうして、同じ人に次から次へと業者が来るのかと言いますと、一度このような事があると、騙しやすい人としての名簿が出来上がり、その名簿が不良業者の間に回るようです。ボケ気味の人は、被害を防ぐことは難しいです。

ボケ気味な人を騙して、金儲けをする人は、心に痛みを感じないのかな?妻にも子供にも、自分のしている仕事が自慢できるのかな、と思います。このような生き方を少し気の毒になりますが、同情している場合ではありません。

お隣さんが被害にかかりかけたら、役所とか近所の民生委員に相談してみてください。自分にも、このような事になるかも分かりませんから。お互い様。ご用心。
 

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