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          4月に向けて

曹洞宗・大応寺副・松原正浩


いよいよお彼岸も明け、もうすぐ四月になりますね。

 日本各地には平年よりも早い桜の便りとともに、野球の季節が訪れてきました。


 今月21日に阪神甲子園球場で開幕した第81回選抜高校野球大会では、ここ最近少なかった明るいニュースを全国に運んでくれるものと楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

 なかでも山口県から出場の南陽工業には大いに活躍して欲しいものですね。


 3月はよく別れの季節、旅立ちの季節と言われますが、感謝の季節ともいえるのではないでしょうか。

 たとえば、学校では先生や同級生、先輩後輩、そして家族に対して、無事に1年間過ごせたことを感謝する。

 職場などでも同じことだと思います。

 ちなみに今回選手宣誓をする愛媛県の今冶西の主将は「周りへの感謝の気持ちを伝えられるような宣誓を」と話していたそうです。


 さて、あなたは朝顔を洗うとき、手にすくった水に感謝したことはありますか?

 今は幸せなことに蛇口をひねれば、あふれんばかりの水が出てきます。

 しかし、まだ世界には1日に使う水を得る為に、朝から何時間もかけて歩いて汲みに行くところもあるのです。


 最近文明の進化に伴い、様々なことが当たり前のようになっています。

 そのため感謝する意識というものが薄れてきたように思います。

 4月には新たな気持ちで新生活をスタートする方も多いのではないでしょうか。

 いい機会です、この3月中に感謝の意識をもう1度呼び起こしてみましょう。

 まずは身近なことからで結構です、色々なことに手を合わせて感謝してみてはいかがでしょうか。




音声読み上げ機能については、日本アイ・ビー・エムの「ボイスらんど」のページ(http://www.ibm.com/jp/voiceland/)をご覧ください。