福源山 徳隣寺 (ふくげんざん とくりんじ)
■宗派 臨済宗南禅寺派(禅宗)
■所在地 〒758-0041 萩市江向269
■地図
■電話 0838-22-3794
■住職 阿部浩岳 第19世 昭和27年8月22日生
■本尊 聖観音菩薩
■伽藍 本堂(宝暦3・1753年)/ 庫裏(宝暦4・1754年)/ 位牌堂(宝暦11・1761年)/ 山門(正保年間・1645-1648)/
地蔵堂(正徳4・1714年)
■沿革 当寺の前身は広島高田郡福原村(現、吉田町)の楞厳寺である。
福原貞俊が父広俊の菩提所とするため、厳甫を開山として創建したものである。
広俊の没年は弘治3年(1557)であるから、それより数年後のことであろう。
第2世西庵代、輝元に従って山口に移り、さらに秀就から八丁縄手(江向)に寺地を下され移転した。
その後第3世円秀代、正保3年(1646)に現在地に移り、承応2年(1653)に広俊の法名から徳隣寺と改め天樹院末(南禅寺派)となった。
第8世正圭は、宝暦3年(1753)に本堂、同4年(1754)に庫裡、同11年(1761)に位牌堂を建立するなど寺門の興隆につとめた。
第16世恵苗代に寺院経営のため境内地に夏蜜柑を170株植え、夏蜜柑の普及に努力したといわれる。明治になって隆景寺と合併した。
隆景寺は小早川茂平が嘉禎元年(1235)に広島豊田郡沼田に一家の菩提寺として建立した巨真寺に始まる。
第11世令周代、慶長14年(1609)小早川隆景の一三回忌に当たり萩へ移転、元和5年(1619)に隆景の正室死没を機会に黄梅山隆景寺と改めた。
■年中行事 臨済忌(1月10日)/ 涅槃会(2月15日)/ 春秋彼岸会(3月21日・9月23日)/ 誕生会(4月8日)/ 達磨忌(10月5日)/ 成道会(12月8日)/ 開山忌・盂蘭盆施餓鬼会(7月25日)
■寺宝等 聖観音菩薩立像/ 天樹公御判物巻物一巻/
朱達磨(雲谷等顔筆)/ 毛利元就の母(祥室妙吉禅定尼)の位牌
■歴代住職 開山厳甫(元和2・1616年没)/ 第2世西庵(承応元・1652年没か)/ 第3世円秀(元禄4・1691年没)/ 第4世慈玲(元禄16・1703年没)/ 第5世策堂(正徳2・1712年没)/ 第6世正與(享保18・1733年没)/ 第7世祖立(寛延3・1750年没)/ 第8世正圭/ 第9世祖喝/ 第10世正藺/ 第11世正受/ 第12世恵譲/ 第13世宗文/ 第14世天寧/ 第15世恵純/ 第16世恵苗(志賀)/ 第17世恵貫(志賀)/ 第18世玄岳(阿部、平成20・2008年没)
■有名人 有馬喜三太/ 香川政一/ 桜井三木三/ 東条就頼/ 繁沢豊城/ 福原広俊/ 福原元タケ(イ+間)/ 宮城彦助/ 椋梨藤太/ 山県篤蔵/ 山田亦介